甲状腺疾患について
甲状腺は直径約5センチメートルの小さな腺で、くびの前方、のどぼとけの下の方にあります。
甲状腺は体の新陳代謝を盛んにするホルモンを作る臓器です。
この機能に異常があると体の新陳代謝にも異常をきたし、代謝を過剰に活発にしてしまったり、逆に代謝を弱くしたりします。
甲状腺の病気は女性、それも20代から40代の女性にたいへん多い疾患です。
甲状腺・副腎・下垂体などの内分泌疾患の診療をご希望の方は、
副院長の診療日(火・木・金・土)を受診くださるようお願いいたします。
甲状腺は直径約5センチメートルの小さな腺で、くびの前方、のどぼとけの下の方にあります。
甲状腺は体の新陳代謝を盛んにするホルモンを作る臓器です。
この機能に異常があると体の新陳代謝にも異常をきたし、代謝を過剰に活発にしてしまったり、逆に代謝を弱くしたりします。
甲状腺の病気は女性、それも20代から40代の女性にたいへん多い疾患です。
甲状腺・副腎・下垂体などの内分泌疾患の診療をご希望の方は、
副院長の診療日(火・木・金・土)を受診くださるようお願いいたします。
以下の症状がある場合、甲状腺機能の異常がある場合があります。
甲状腺疾患の種類としては2つあります。
甲状腺機能亢進症は代謝が亢進してしまうため全身にさまざまな障害が現れます。例えば、心拍数の増加、血圧の上昇、不整脈、多汗、手の震えや睡眠困難、食欲の増進にもかかわらず体重が減るなどです。高齢者の場合は、上記のような症状は出ずに、衰弱、眠気、混乱、無口、うつ状態になることがあります。診断は、医師が上記のような症状から判断しますが、診断を確定するには検査を行います。
甲状腺機能亢進症を引き起こす最も多い例はグレーブス病が原因です。 グレーブス病はバセドウ病とも呼ばれ、甲状腺が腫れることが多く、首が張って見えたり、眼球突出を伴うこともございます。
治療としては薬物療法が中心です。しかし、場合によっては放射線治療や手術による甲状腺の切除が必要となることもございます。
甲状腺機能低下症は、甲状腺の働きが低下することで甲状腺ホルモンの産生が不十分になってしまい、新陳代謝が低下していってしまう疾患です。症状としては無気力で頭の働きが鈍くなり、忘れっぽく、ひどくなると認知症になってしまうこともあります。他にも体全体がむくんでしまったり、髪も抜け、皮膚もかさかさになり、まぶたは垂れて、顔の表情が乏しくなってしまったりします。
治療としては、不足している甲状腺ホルモンを薬で補います。甲状腺機能低下症は一般的に高齢者に多く、中でも女性によくみられます。いずれの年代でも発症しますので、お気をつけ下さい。
橋本病(慢性甲状腺炎)は甲状腺が自己免疫の異常により炎症を起こす症例で、甲状腺機能低下症の原因の中でもっとも頻度が高いものと考えられています。
橋本病はバセドウ病と同じく甲状腺が腫れます。その腫れは触ってみるとバセドウ病より表面がごつごつしているものが多い傾向があります。また、この炎症により甲状腺の機能が低下してくると甲状腺機能低下症となり顔がむくんできたり、皮膚が乾燥してきたり寒がりになります。ただし、甲状腺機能が正常である場合には、体には影響が無いため、橋本病だからといって治療の必要はありません。
甲状腺機能低下症を引き起こすと、体に異常をきたすため、治療が必要になってきます。45歳から65歳の女性に多く見られます。